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中性浮力のコツ ~ 撮影のための浮力調整



● 写真撮影に中性浮力は不可欠



・偉そうに語れるほど中性浮力が得意なわけではありませんが、写真をうまく撮るには、ある程度の浮力調整スキルが不可欠です。今回は、基礎的な中性浮力のコツをご紹介します

・水中撮影では、被写体が動きまわるため、最低限、自分の体は安定させないと、良い写真は撮れません

・良い写真を撮ろうとすると、中性浮力がうまくなるという、逆の現象もおきますよね




●STEP1. 適正ウエイトで潜る



・潜る前に、中性浮力を取れるかどうかの3割くらいは決まっています。ウエイトの量です

・軽すぎるウエイトで潜れば途中で浮いてしまって大変ですし、重すぎるウエイトで潜ればBCの調節を何度もしなければならないので大変です

・ウエイトの基準は、最初に潜行できて、浮上時にBCに空気を入れない状態で3メートル付近でも沈んでいられる重さです

・初心者のうちは、BCからの排気や、肺の調整がうまくいかず、浮きがちなため、重めのウエイトで潜ることになりますが、慣れてきたら、できる限りウエイトを減らしたほうが、中性浮力はとりやすくなります

・3メートル付近でぎりぎり沈めるくらいのウエイトでも、潜るだけなら問題ないのですが、浅場に着底して写真を撮りたいという、カメラに情熱を燃やしている方なら、1~2キロ重めにつけても良いと思います

・それから、必ずログをつけるときには、ウエイトの重さ、ウエットスーツの厚み、フードベストの有無、タンクの材質と容量を記録するようにしましょう。うまく潜れたときのウエイトを覚えておけば、次回もうまく潜れます(ドライスーツの場合、中に着込んでいた衣服も記録しましょう)




●STEP2. 潜行時は息を吐ききり、少し上にジャンプする



・ロープ潜行であれば、潜行時の浮力調整は必要ないので、今回はフリー潜行のコツについて書きます

・潜行時、まずBCの空気を全て排気します。このとき、頭を上にしておかなければ、BCの肩口から空気が抜けません(ヘッドファーストで潜るのも良いですが、この場合、潜り始めてからの排気ができないので、注意が必要です)

・BCの空気を抜ききっても潜れない場合は、まず深呼吸して、息苦しくないようにします。その後、息を吐ききって、肺の浮力をなくします。このまま少し苦しいですが、息を止めます

・最後の一押しに、頭を上向きにしたまま、直立姿勢からフィンキックをして、水面から上へジャンプします。これによって、上から下に落ちる反動で潜行しやすくなります

・この後も、なかなか潜行しないようなら、息を止め続けます。ひとたび落下を始めれば、自動的に潜行できます。どうしても苦しい場合は、一瞬で吸って吐いてください。そうすれば、浮力も殆ど発生しません

・潜行の際は、前傾姿勢で、膝から下へ落ちていきます。ヘッドファーストでいける人はそれでもOKです。ただしドライの場合は、ヘッドファーストで潜ると、足に空気が溜まって蹴れなくなるのでNGです




●STEP3. 潜行後、着低したら肺一杯に吸い込んで浮力調整



・この工程は慣れれば不要ですが、初心者のうちは有効です

・まずしっかり着低してください(うつぶせです)

・その状態から、肺一杯に空気を吸い込みます。それで、上半身が少しでも浮き上がれば、中性浮力が取れています

・浮き続けてしまうようであれば、BCに空気が入りすぎているか、ウエイトが足りません

・上半身が浮き上がらないようであれば、浮力が足りないので、上半身が浮き上がるまでBCにちょっとずつ空気を入れてください。BC吸気と、上半身が浮き上がるまでには、若干のタイムラグがあるため、ちょっと入れて待ってを繰り返さないと、空気を入れすぎてしまいます

・最初に中性浮力が取れていれば、その後は安心してダイビングをスタートできます




●STEP4. 移動中は肺で調整。BCは5mごとに吸気



・移動中の中性浮力のポイントは、極力BCを使わないことです。できる限り、肺だけで調整するようにした方が安定します。人間の肺は、想像する以上に、容量が大きいのです

・移動していて沈みがちになってきたら、BCに吸気します。下に向かってフィンキックしているなあと思ったらそれが合図です。下に向けてのフィンキックは、無駄な動きなので、エアの消費も早くしてしまいます。もったいないです

・人にもよりますが、深度が5m深くなったら吸気するくらいの頻度で十分です。それ以下の微調整は肺で行います

・安全のために、常に息を吸ったり吐いたりし続けるのはとても大切です。ただ、常に息をしていると、当然のことながら浮力が安定しません。もし吸った状態で、殆ど上下動しないような深度・浮力を調整できているのなら、息を止めても大丈夫です。むしろその方が安定します。とはいえ、慣れていない人は、急浮上のリスクがあるのでやめましょう。初めてやる場合は、必ずダイコンの深度を見ながらやるか、深度が分かるように周りの風景を見ながらやりましょう




●STEP5. 被写体を見つけたらBC排気。着低する



・被写体を見つけたら、まず体を安定させるために、BCを排気します。下にサンゴなどがないように注意してください

・また、被写体の真上から着低すると、被写体が逃げてしまう恐れがあるため、少しはなれたところに着低しましょう。特にハゼなど、一瞬で穴に引っ込むので要注意です

・全て排気すると、エアがもったいないので、少しだけ残すのがコツです。まず肺に満タンに空気を吸って、その状態で上半身がペッタリ着低するくらいに、BCを排気します

・この際、着低は、フィンの先だけで行います。膝や、胸を地面につけると、砂などを巻き上げる原因になります。上半身を支えるために、手は、岩を持つか、砂に指を突き立てます

・少し移動する際も、フィンは動かさずに、手で這うように動きます。この際、膝や胸は地面につけてはなりません。フィン先と、指だけ地面についている状態を維持します




●STEP6. 撮影終了後、BCに吸気して立ち去る



・撮影が終了したら、中性浮力を取るために、BCに空気を入れます

・目安としては、潜行直後と同じで、上半身が持ち上がるくらいです

・上半身が持ち上がったら、指や手を使って、上に跳びます。このとき、フィンを使ってバタ足すると、砂を巻き上げて、次に写真を撮ろうと待っている人に大変迷惑なので気をつけましょう

・指や手で上に飛んだら、次に姿勢を平行から、やや頭を下にするような体勢にします。頭を下に持ってきて、足を上にするイメージです

・その後、平泳ぎのようなフィンキックで、その場を立ち去ります。これによって、砂などを巻き上げず、いい感じです




●STEP7. 浅くなるにつれて、BCを排気



・行きと同様に、5メートル浅くなるにつれて、BCを少しずつ排気していきます

・浮きすぎて、何もしなくても上にいってしまいそうなら排気します

・この時、浮くのが怖くて、頭を下にヘッドファーストの姿勢を取ると、排気できなくなるので逆に焦ります。なぜなら、BCの排気口は肩付近にあるため、上半身を立てないと空気が出て行きません

・怖いかもしれませんが、あえて肩を上にして、落ち着いて排気します。普段、平行な姿勢で移動していても、排気するときだけは、直立姿勢になると、空気が抜けやすいです

・ちなみに、デコを出していない通常のダイビングでは、急浮上しても、減圧症のリスクは低いです。浮上してしまっても、すぐに潜行すれば大丈夫なことが殆どです。落ち着いて対応しましょう




●STEP8. 安全停止とエグジット



・適正ウエイトなら、安全停止のときに、BCの空気を全て排気しても沈みません。このタイミングで、次回のウエイトを決めるための反省を行います

・安全停止を、中性浮力の練習時間だと思うのも良いかもしれません。息を吸ったり吐いたりして、どの程度浮力が変わるのかを実感してください

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